4時間48分の死闘についに決着がついた。
余韻の残るセンターコートが夕闇に沈むなか、
王者フェデラーがベンチに座って両手で顔を覆っていた・・
泣きながらファミリーボックスに登って家族と抱き合うナダル。
勝者と敗者。
すばらしい戦いをした両者に、同じ結果が訪れることはない。
ウィンブルドンの歴史の中でも、こんなファイナルを見れる機会はそう多くない。
1つのプレーごとに観客が総立ちになり、
1つのポイントごとに優勢と劣勢が入れ替わる。
スーパープレーが決まったかと思えば、
更なるスーパープレーが返ってくる。
もう途中から、両方優勝でいいじゃないかと思ったりした。
これだけのプレーをして、どちらかが敗者にならなければならないとはあまりに非情だ。
だがこの日、ナダルの“勝ちたい”という気持ちが
ほんの少しフェデラーを上回っていたことは確かだった。
先にブレイクし、先にセットを取り、常に攻めて攻めて攻めていった。
フェデラー自身が試合後のインタビューで語っていたように
すべてが後手にまわったのが彼の敗因だったかもしれない。
もちろんフェデラーにもチャンスはいくつもあったけれど、
この日の彼はどうしてもそれを掴みきれなかった。
それにしても、2人ともほんとうに素晴らしかった。
この日センターコートに居合わせた人たちはみな、
最後には勝敗なんてどうでもよくなっていたにちがいない。
両者に惜しみなく送られた割れんばかりの拍手と歓声がそれを物語っている。
そして、史上最長の試合時間をかけ、最高のプレーをしなければ
芝の王者フェデラーには勝つことができないということも証明された。
そして、ついに、ナダルがその域に到達したということも。
勝者は敗者となり、敗者はまた勝者となる。
これまで敵無しの5連覇で君臨していたフェデラーよりも、
この屈辱と悔しさを知った来年の彼のほうがはるかに強いにちがいない。
そしてナダルはどこまで進化し続けるのか。
来年、再び両者の決戦が見られますように。
Thank you! Roger!!
Congratulations! Rafa!! (^-^)/~~
R. Nadal interview - 6 July
*ピックアップ*
Q. Two match points missed. Was it becoming a nightmare? Were you really worried about it? Did you think you could still fight till the end?
RAFAEL NADAL: I didn't miss. He has a very good serve, and another one I have a good serve, good forehand. Because if I hit the forehand to his forehand and he give me a passing shot, impossible to say sorry for myself, no? So I put the ball to the backhand. He had some mistakes during the match in his passing shot with the backhand, but this time he put amazing passing shot. So later when I lost the fourth set I was sitting down, and just say, Well, I am playing well, I am doing well, I am with very good positive attitude, so gonna continue like this and wait, wait what's happening. I feeled (sic) confident with myself, so for that reason I was confident on the match still, no, in the fifth. So just very happy because I played with very positive attitude all the time, fighting a lot. So win here is unbelievable for me.
*だいたいの和訳*
「記者の質問 : 2回のマッチポイントを逃しましたが、悪夢のようでしたか?とても不安ではなかったですか?まだ最後まで戦うことができると思いましたか?」
「ナダル : 僕は何も逃してない。1回目はロジャーがとてもいいサーブを打ったし、2回目は僕もすごくいいサーブを打ったよ。もし彼のフォアに打ったらすごいパッシングショットが返ってくるんだ、わかっててやる奴はいないだろ?だからバックハンドに打ったんだ。彼はこの試合中何度かバックのパッシングをミスしていたからね。でもこのとき彼は最高のパッシングを返してきた。だから第4セットを落とした後、ベンチに座って、ただこう言いきかせたんだ。とにかく僕はいいプレーをしてる、うまくやれてる、すごく積極的にプレーできてるし、このままこれを続ければいいんだ。そして待て、待つんだ、結果が出るのを、ってね。僕は自分を信じていたから第5セットにも自信を持っていた。だからすごくうれしいよ。試合を通して積極的にプレーできたし、ファイトし続けた。だから今勝ってここにいることが信じられないくらいうれしいよ。」
Wimbledon 2008 Official Web Site